汗血千里駒 - 坂本龍馬伝記本の原点





坂本龍馬の最初の伝記本「汗血千里駒(復刻版・平成5年発行第三刷)」で、この本こそが今日の坂本龍馬像を造った原点じゃないろうか。

著者の坂崎紫瀾が、明治16年に土佐(高知)の自由民権派の新聞「土陽新聞」に連載し、当時も好評をはくしブームにもなったそうで、文庫本にされたががこの「汗血千里駒」ながです。

NHK大河「龍馬伝」の冒頭、明治15年の岩崎弥太郎のパーティーの場面で、弥太郎に「坂本龍馬と言う名前をご存知ですか?」と取材にくる新聞記者が居ったがですが、この新聞記者こそが「坂崎紫瀾」ながです。

「龍馬伝」は坂崎紫瀾に岩崎弥太郎が語る回想録の形をとっちゅうけんど、「龍馬伝」はあくまでもNHKのオリジナルとホームページにも書いちゅうがですき、今後の展開は「汗血千里駒」の内容とは可なり違うがじゃろうと思うがです。

あくまでもドラマ展開のためと、最後に聞き終わって「汗血千里駒」に結びつけるためだけに「坂崎紫瀾」を登場させちゅがじゃないかと思うちゅうがです。

と言うのは1962年に「産経新聞」夕刊に連載が始まった、司馬遼太郎の「竜馬がゆく」は、1961年にプリンストン大学歴史学教授・”マリウス・B・ジャンセン”の著書「坂本龍馬と明治維新」が創作に大きく影響しちょり、さらに「汗血千里駒」も小説の土台になっちゅうがです。

「龍馬伝」が坂崎紫瀾にスポットを当てるのであれば、司馬遼太郎の「竜馬がゆく」に近い筋立てにならんと可笑しいと個人的には思うがですき。

逆にタイトルを「龍馬”伝”」と付けちゅうがは、龍馬の伝記本の原点「汗血千里駒」にもっていくため?。

どう処理するのかねー。

「汗血千里駒」は、明治維新後の新政府を牛握った薩長体制に批判的な自由党の党首が”板垣退助”じゃった事や、党員に土佐人も多かった事もあって、維新の理想を自由民権運動に結びつけちゅう多少政治色も垣間見える本じゃけんど、真実もあれば誇張したフィクションとが入り混じった、龍馬の生涯が広く世に知られる原点じゃと思うが。

あくまでも政治利用に書かれたフィクションとして読むべきで、龍馬に関する記述の信憑性も低いと言う御仁も居るだろうけんど、オンチャン的には逆で、書かれた時代が明治16年ですき取材をした人々の記憶の中にゃ、坂本龍馬と言う人物に関する記憶はそれほど遠くない存在じゃった思うけんどねー。
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2 Comments

オンチャン  

Re: みや さんへ

大河ドラマと言うものは、台詞は致し方ないにしても、時系列事項は正確に伝えないと、間違った歴史認識を植えつける事にもなりますよねー。

2010/01/11 (Mon) 21:02 | REPLY |   

みや  

いつも詳しい記事ありがとうございます。
勉強になります。
大河ドラマを見ると、それが全て本当かと思ってしまいますが、史実を知ることが大事だと思っています。

史実か創作か、なかなか見極めが難しいですが…

2010/01/11 (Mon) 10:20 | REPLY |   

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