しばてん地蔵 - 「おんちゃん、相撲をとろう」と言うて現れる悪戯妖怪

しばてん地蔵(高知市五台山)

[ 高知県高知市五台山  ]


五台山の南を東西に流れる下田川に架かる「じぞうはし」の南詰めに、赤頭巾を被った「 しばてん地蔵」さんが祀られちょります。

しばてん地蔵(高知市五台山)

「 しばてん」と言うのは、土佐の悪戯妖怪・シバテン(芝天狗)の事。

子供ぐらいの大きさで、相撲が大好きと言うがでして、夜、酔っぱらって川岸などを歩きよったら「おんちゃん、相撲をとろう」と言うて出てくるがです。

声の主を見たら相手は子供じゃか、「何じゃ、大人相手に相撲かよ」と相手になったら、御終いなが。

シバテン(芝天狗)に化かされたら、川に投げ落とされても、田んぼに突き落とされても、一晩中相撲の相手をせんと遺憾がよ。

ヘトヘトで、泥まみれになり、気が付いたら相手はお地蔵さんや木が相手じゃったと言い、土佐じゃ悪戯妖怪・シバテン(芝天狗)の仕業じゃと言われちょります。

けんど、人を傷つけたりするような悪い妖怪じゃありませんき。

ただただ「悪戯好き」の、土佐の愛すべき妖怪ながですよ。

しばてん地蔵(高知市五台山)

最近は、出ません。

何故かって?

シバてんが言うちょりました。

「そりゃー出来る事なら出て行って相撲を取りたいけんど、夜じゃいうても明るい夜道ばっかりになってしもうて、わしらーの居場所ものうなっちゅうがよ。
それに、非科学的じゃなんのって存在自体を否定されるもんじゃき、信じてもらえんし、怖がってもくれんろー。
まっこと、情けないぜよ。
確かに、幽霊や妖怪言うたら悪い奴らに思われるかもしれんけんど、決して善人にゃ悪意をもって脅かしゃーせん。
悪戯もするけんど、悪人を懲らしめたり戒めを教えるために働きよったがよ。
そんな訳で、あちこちに居った仲間の妖怪らーも、今じゃ人里離れた山奥に引っ越して寂しい生活をしゆうがよ。
妖怪にとって、人を化かす楽しみがのうなってしもうたら、辛いぜよ。
忘れられる前に、もう一辺、「おんちゃん、相撲をとろう」と言いたいねー。
あーぁ!、退屈じゃ・・・・・。」とか何とか・・・・・。


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