礫石 - 鎮座地を改めるために神さんが鳴無神社から放り投げた石

礫石・土佐神社

[ 高知県高知市一宮しなね2丁目・土佐神社]


今回は、前回の記事で、現・須崎市の「鳴無神社」の神さんが、鎮座地を改めたいとして場所を決めるために放り投げた「石」のお話です・・・・・。

鳴無神社 - 参道は海に向かって延び「土佐の宮島」と称される 2014-07-11

その放り投げた「石」が落ちた場所が、新たな鎮座地になった土佐之国一宮・土佐神社で、境内の本殿北東に大きな自然岩があり「礫石(つぶていし)」と呼ばれちょります。

写真右のブロック(赤丸)と比べたら、大凡の大きさが判るろーと思いますが・・・・・。

土佐神社 - 土佐之国一之宮  2011-08-17

礫石・土佐神社

礫石の謂れ

古伝に土佐大神の土佐に移り給し時、御船を先づ高岡郡浦の内に寄せ給ひ宮を建て加茂の大神として崇奉る。

或時神体顕はさせ給ひ、此処は神慮に叶はすとて石を取りて投げさせ給ひ此の石の落止る所に宮を建てよと有りしが十四里を距てたる此の地に落止れりと是即ちその石で所謂この社地を決定せしめた大切な石で古来之をつぶて石と称す。

浦の内と当神社との関係斯の如くで往時御神幸の行はれた所以である。

この地は蛇紋岩の地層なるにこのつぶて石は珪石で全然その性質を異にしており学界では此の石を転石と称し学問上特殊の資料とされている。

昭和四十九年八月 宮司

【 参考・引用 】  立て札より


注目すべきは、立て札に「性質を異」とあるように、石は「珪石」で土佐神社周辺にゃ無い分布の岩石じゃと言う事ながです。

土佐神社周辺は「蛇紋岩」の分布域じゃそうで、西は円行寺(高知市)辺りへと東西に広がる地質帯ながです。

蛇紋岩とは

一般にマントルを構成しているかんらん岩が何らかの理由で上昇してくるとき、大量の水分を含むと、 かんらん岩に含まれているかんらん石という鉱物が蛇紋石に変質します。

この蛇紋石がいっぱい詰まった岩石が蛇紋岩です。

【 参考・引用 】  地学の散歩-繊維状蛇紋岩:

一方、珪石、ケイ酸質の鉱物や岩石を資源として扱うときの鉱石名で、岩石としてはチャート、珪質砂岩、珪岩、石英片岩(珪質片岩)などがある。

【 参考・引用 】  珪石 - Wikipedia:


オンちゃんの想像じゃけんど、立て札にゃ単純に「珪石」と書かれちゅうけんど、これって「チャート」じゃったら可也面白いお話にもなるがじゃないかと思うちょります。

チャート(英: chert)は、堆積岩の一種。

主成分は二酸化ケイ素(SiO2、石英)で、この成分を持つ放散虫・海綿動物などの動物の殻や骨片(微化石)が海底に堆積してできた岩石(無生物起源のものがあるという説もある)。

非常に硬い岩石で、層状をなすことが多い。

チャート同士を火打石のように打つと小さな火花を生じる。


何が言いたいかと言うと、土佐じゃこのチャート層の分布域にゃ、旧石器時代の遺跡が多く、その遺跡から出土した石器は、チャートなど遺跡周辺の石が使われちょるそうです。

兎に角、自然界ではあり得ない岩石地帯に、異質の岩があると言う事ながです。

河川または氷河の作用で他の場所から移動してきた巨礫。

C.ウェントウォースの粒度区分によれば粒径 256mm以上を巨礫とするが,通常粒径2~3m以上のものを転石と呼ぶことが多い
【 参考・引用 】  転石 とは - コトバンク - Kotobankkotobank.jp



ここら辺は、古代は海の傍、それに大きな川もない、意図的に誰かが持って来たとしたら、重量は判らんけんど数トンはあるろーと思う大岩を、数十km離れた場所から持って来た事になるき、不思議な岩にゃ変わりはないがです。

まあ、土佐で一番偉い神さんが放り投げたと信じる方が浪漫もあるし、オンちゃんの与太咄のネタにもなりますきー・・・・・(^.^)/~~~

郡頭神社 - 延喜式神明帳の「古保里都神社」名の意味するものは?  2014-01-24
剱尾神社 - 創建は500年以上も古く祭神はスサノウ(説) 2011-06-23

まっこと土佐は、面白い国ですき・・・・・。


MapFan地図へ
関連記事

  



0 Comments

Leave a comment