大心劇場 - 古き良き時代のノスタルジックな小さな映画館

大心劇場

[ 高知県安芸郡安田町大字内京坊 ]


安芸市よりも東の安田町、田野町、北川方面を散策するため、お天気のエエ或る日、陽の出前に高知市内を出発して、奈半利町まで自転車で走って来たがです。

写真の、入り口に『東京家族』の看板が架かっちゅう「大心劇場」も、その旅の目的の一つなが。

大心劇場

此処までは、高知市内から大凡55km。

土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線の安田駅から北に約3km、清流・安田川沿いにポツンと建っちょる映画館ながよ。

大心劇場

周辺にゃ何ちゃーない。

正直言って、こじゃんと辺鄙(へんぴ)な場所にある映画館じゃけんど、映画ファンでもあるオンちゃんにゃ、是非一度来たかった場所ながです。

大心劇場

映画の上映方法はデジタルが主流じゃけんど、この「大心劇場」は未だにフィルム上映をしゆう貴重な存在の上、外観も内部も懐かしい雰囲気がプンプンするレトロ感一杯の場所ながです。

吉田伊織の取材手記 〜高知・大心劇場で神業を見た! | Foyer Web Site:

大心劇場

行った時はまだ準備中で、オーナーの小松秀吉さん御夫妻が周辺を掃除をしゆう最中じゃったがです。

「写真を撮らして下さい」と声をおかけし外観を撮影しよったら、「中もかまんき撮りや」と言っていただき、こじゃんと嬉しかったがよ。

中に入らせていただくと、何とも言えん古い映画館の臭いと、小さなスクリーン。

それに、これまたレトロ感一杯の凡そ100席位の座席が並んじょりました。

大心劇場

何故か懐かしい思いで座席を眺めながら、オーナーの小林さんと色々と話よったら、「この座席、見覚えがないかよ」と言われた。

実は、「自分も学生時代に高知の映画館で、こんな感じの座席に座って一杯映画を観よりました」と答えたら、「実はこの座席は、元は『テアトル土電』の椅子よ」と聞き、道理で何処かで見たようなと言う懐かしさが蘇って来た次第でした。

オンちゃんの学生時代、月に一度高知に行って映画を観て、お決まりのパンフレットを買って、喫茶店でコーヒーを飲むのが楽しみじゃった。

歳がバレルけんど当時の高知市内にゃ「第二劇場」・「高知にっかつ」・「高知中劇」・「MS劇場」・「土電ホール」・「テアトル土電」など沢山の映画館があったがです。

今は、上記の映画館もイオンが進出して来て、中に併設しちょるシネコンに取って変わられて、すべて廃館になっちょりますが、現在、高知市内にゃただ一館「あたご劇場」が残っちょるだけです。

昔は、市内にあった映画館は人の集まる場所でもあったき、人波の影響は商店街を栄えさせた要因の一つじゃった事は言うまでもないけんどね・・・・・。

話はそれたけんど、当時の映画館の中で洋画系の映画を上映しよったのは、「MS劇場」と「土電ホール」と「テアトル土電」じゃったと思います。

その中でも、オンちゃんがよう足を運んだがが「土電ホール」と「テアトル土電」じゃった。

この両館は昭和33年に2番目に出来たデパート 「土電会館」に入っちょりまして、洋画2本立てのロードショー館じゃったがです。

その何度も通って、もしかしたら自分の座った事もあるかもしれん座席が目の前に並んじょったもんじゃき、余計に嬉しさと懐かしさが思い出された次第ながでした。

大心劇場

大心劇場

ちょっと写真がボケちょりますが、懐かしく古いポスターが壁いっぱいを埋め尽くしちょりました。

「ああ、あれも観た!、これも観た!」と言ってると、オーナーの小林さんが「ポスターは綺麗なまま部屋で飾られているのが多いけど、此処にあるポスターは”穴”が一杯開いちゅう。何処かで貼られちょった痕跡の残る画鋲の穴の数だけ、歴史がある」と話されていました。

大心劇場

竹中直人も此処に来たそうで、サインも残っちょりました。

大心劇場

この「大心劇場」は、元は現オーナー小松秀吉さんの御父さんがこの近くで興行しよったそうですが、テレビに押され入場者が激り廃館となって一度建物を取り壊したそうじゃけんど、 昭和57年(1982)にもう一度映画の灯に火をつけようと、この地に「大心劇場」として再オープンしたがじゃそうです。

「映画はデジタルが主流の昨今じゃけんど、続けられる限り『大心劇場』は廃館にしない」と、おっしゃっておられました。

一本の作品の上映は1日2回で1週間ほどだそうですが、ただ夏は暑いき、2か月程休むと言っておられました。

高知でも絶滅危惧の貴重な映画館です。

古き良き時代のノスタルジックな小さな映画館のお話でした・・・・・。

豆電球ホームページ

オーナー・小松秀吉さんのHPです。




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