貴船神社 - 種崎に鎮座し寺田寅彦の随筆『高知がえり』にも登場

浦戸から見た種崎と貴船神社

[ 高知県 高知市 種崎 ]


俳人で随筆家でもあり、地球物理学者としても知られちょり「天災は忘れた頃にやってくる」と言う言葉でも有名な高知の生んだ偉人・寺田寅彦の随筆『高知がえり』の中に、下記のような一節がある。

・・・伝馬に乗って櫂(かい)を動かしている女の腕に西日がさして白く見える。
どうやら夏のようにも思われる。
貴船社の前を通った時は胸が痛かった。・・・

『高知がえり』 寺田寅彦 明治34年


この『高知がえり』が書かれた明治34年には、妻の夏子がこの地で肺結核の療養をしよった場所でもあるがです。

寺田寅彦の墓 - 妻たちの歳月 2010.04.21

浦戸湾の入り口にある種崎漁港の傍に、御神木の大楠の立つ鎮守の森がある。

それが、文章にも出てくる種崎の貴船神社ながです。

貴船神社

貴船神社

境内入り口にある狛犬にゃ文化8年と刻まれちゅう。

右側の狛犬の後ろに見える樹が、御神木の大楠。

勧請年月・由緒等は不明じゃけんど、京都鞍馬にある貴船神社の分社のようです

御祭神は高龗神(タカオカミノカミ:水の神)と闇龗神(クラオカミノカミ:高龗神とは同一神、もしくは対の神とされる)で、元は「貴船大明神」言う。

種崎や浦戸は海の交通の要所じゃったし、長宗我部の時代から造船所もあったりするき、航海安全を祈ってこの地に鎮座しちゅうがじゃないろーかと思われます。

高知市種崎の貴船神社(「地検帳」にはない)の
「御祭神は女の神であると伝えていますが・・・・雨乞いの時にはお宮で踊りをすると、必ず雨になると申します。」

『土佐の伝説』 桂井和雄 


『土佐の伝説』にゃ、『長宗我部地検帳』に種崎の貴船神社の記載はないようですき、山内氏の時代になってから以降に祀られたがじゃろうねー。


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