塚地峠 - 35番清瀧寺から36番青龍寺への昔の遍路道

塚地側上り口

[ 高知県土佐市塚地~宇佐町宇佐 ]


この塚地越えは、往時の商業の道であり、漁村を結ぶ産業文化の道でもあった。
遠い昔、宇佐で造られた塩は、この峠を越えて穀物と交換されるなど郷と浦の人々を結ぶ生活道であった。
又、通勤の道でもあり、宇佐方面に勤める人達はよくこの道を越えていった。
竜の不動祭や大相撲、潮干狩り、海釣りなどの時には高岡方面と宇佐を結ぶ最短の道でもあった。
明治時代の終わりに中島から新居を経由して宇佐に通じる郡道が開通してからは塚地峠を行き交う人々はだんだん減っていった。
戦後、自動車交通が普及するようになってからは徒歩のお遍路やハイキングの人達の道になった。
平成の時代になって、この道は「塚地坂トンネル」という形を変えて私達の前に姿を現した。
全長八三七・五㍍のトンネルの開通により塚地峠をわずか二分間で通り抜ける。

塚地峠上り口案内板・「みちの移り変わり」より)



塚地峠越え・無縁仏の供養墓

その昔、この峠越えをしよったお遍路さんたちの中にゃ行き倒れで亡くなった人も居ったがです。

道筋にゃ、地元の人たちが手厚く供養して此処に供養墓を建てちょるがです。

墓碑に刻まれた年代も、安永・天保・寛永と・・・・・。

今じゃ、お遍路も車での巡礼や、歩き遍路さんもトンネルを通っての巡礼が主で、この昔からの遍路道を通る人は少ないと言う。

塚地峠越え・上り道塚地峠越え・上り道
塚地峠越え・上り道塚地峠越え・上り道

上り道は、比較的整備されちょり石畳の部分もあるが、全体的に段差を設けた階段状になっちょります。

ハイキングコースになっちょりますき、家族連れにも歩きやすい状態じゃけんど、結構急坂です。

塚地峠越え・無縁仏の供養墓

峠間近の所にも、無縁仏の供養墓と思われる石碑があった。

塚地峠越え・峠
塚地峠越え・峠

陽射しが差し込んできて、やっと標高185mの峠到着。

写真を見たら判るように、自転車を押し上げて上って来たがです。

「アホかー」って声が聞こえそうじゃけんど、そうアホなが・・・・・(^^ゞ

歩くだけでもシンドイに、自転車をですきねー。

クレイジーキャッツの映画『馬鹿が戦車でやって来る』じゃないけんど、「馬鹿が自転車で上って来た」がよ。

此処までは、上り口から高低差140m、距離840m。

昔の人は、この道を普通に歩きよったがです。

塚地峠越え・峠

峠で、昼食と休憩をして、宇佐に下りて行く・・・・・

峠は、開けちょりはしちゅうけんど、眺望はゼロ。

見えるがは、木々と青空だけ。

塚地峠越え・宇佐の町並みと太平洋

また、薄暗い木立の中をしばらく下りて行くと、やっと宇佐の町並みと太平洋が見えて来るがです。

昔のお遍路さんや旅人は、この光景を見てホット!ひと安心したがじゃないろーかねー。

ただ、36番青龍寺までは6km程もあり、まだまだ遠い道筋ながです。

塚地峠越え・宇佐へと下る

ここら辺りを過ぎると、下り坂はちょっと急勾配となり足元にゃゴツゴツした岩がある悪路になるき、自転車を押しての写真撮影は不可能ですき、画像はありません。

塚地峠越え・萩谷

しばらく足元に注意しながら下ると、水の流れる沢があり、やっと写真を撮れるような比較的なだらかな場所にでたがでした。

塚地峠越え・萩谷

傍にあった、木柱にゃ「萩谷」とあった・・・・・。

塚地峠越え・萩谷下

ちょっと下手にゃ、清水が出ちょりました。

昔からあったがじゃろーと思うけんど、お遍路さんも冷たい清水で喉を潤したろーねー。

塚地峠越え・砂防堤下

この直ぐ下のほうに砂防堤があったけんど、危ないき写真は撮っちゃーせんけんど、砂防堤を乗り越えて降りて来た方向を撮った写真です。

此処を数十メートル下ると、やっとコンクリート舗装された山道に出た。

何とか、峠越えをしたがでした。

それでも山の中ですき、麓に下る道は急な坂が続いちょります。

塚地峠越え・野仏
塚地峠越え・無縁仏の供養墓塚地峠越え・無縁仏の供養墓

そして点在する野仏や無縁仏の供養墓と思われる石碑が・・・・・。

塚地峠越え・野仏

やっと平坦な麓に降り立ったがです。

傍にゃ、野仏が笑顔でお出迎えをしてくれちょりました・・・・・。

「無事、峠越えをして来ました。ありがとうございました。南無阿弥陀仏・・・・・」と手を合わせて御礼を。

塚地峠地図

無事、峠越えはしたけんど、実は途中でアクシデントが・・・・・。

上り始めて200m過ぎ位の時じゃった、それは起こりだした。

我慢しながら上ったけんど、400m辺りからそれは急激に痛み出したがよ。

何がって?

持病のヘルニアが「♪ やって来た~」

ヘルニア言うても、オンチャンの場合は腰は問題なく背骨の方が痛い「脊柱管狭窄症」と言う症状で、前かがみになると楽じゃけんど、身体を反らすと「骨でも折れちゃーせんろーか」と思うようなと激痛が走るがです。

上り口まで戻ればよかったけど、幾ら整備されちゅう道じゃ言うても高い所は20~30cmの段差があるような急な下り坂で、引き返すにも難儀じゃし、進むにも難儀な状況じゃったけんど、此処まで上ったら宇佐側への下りは立ったまま降りるだけじゃき少しは楽に降りられると判断し、峠越を決行したがです。

本来なら2時間もあれば楽に峠越出来るコースじゃけんど、休みながら約4時間ほどかけての踏破でした。

思った通り、下りは急勾配とは言え段差が少ない分、幾分か楽に下りれた・・・・・。

ただ、平地に下りてからの自転車は遺憾かった。

ペダルをこぐ足にゃ力は入らんし、ちょっとの上り坂も激痛。

それよりも、信号待ちや一端下車しようとして身体を起こすと、クラッと目眩がしそうな位に激痛が襲ってくるがよ。

1時間30分程かけて無事帰宅したけんど、座ったり立ったりするのが難儀なことで、我が家にコルセットを巻いた前かがみのオジイがもう一人増えた次第です。

くしゃみをしても、咳きをしても痛いぜよ。

当然、笑っても。

経験者じゃないと判らんろーねー。

しばらくは、無茶できません・・・・・(笑)


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