急斜面にへばりつく秘密の要塞? - 白石工業土佐工場

白石工業土佐工場

[ 高知県須崎市桑田山 ]


須崎の桑田山の裾野に、まるで映画にでも出てきそうな秘密の要塞のような構造物がある。

急斜面に沢山のタンクが並び、配管は迷路のように縦横無尽に走っちょるがです。

ここは白石工業土佐工場と言う、炭酸カルシウムを製造しゆう工場ながです。

創業は昭和11年(1936)じゃそうで、現在でも現役で創業しちょります。

システムは、工場の上部で石灰石を高温で処理して石灰にして、水を加えて石灰水にし山肌の傾斜を利用して下に流し落とす。

その際に、二酸化炭素と反応させると炭酸カルシウムと水に分離する。

あとは、谷間を流れる風を利用して自然乾燥をさせて製品にすると言う方法なが。

最小限の動力だけで、自然の落差を利用した方法じゃき、結果的、こんな要塞のような姿になったそうながです。

現在じゃったら、平地で近代的な装置を使って加熱もしくは熱風乾燥すりゃーと思うけんど・・・・。

ここで精製された炭酸カルシウムは、シーラント(虫歯を削ったとき詰めるもの)やゴム・プラスチック・塗料にも使用されちょり、 約45%は輸出されちゅうそうなが・・・・・。


個人的には、思い出深い光景ながです。

年に数度の帰郷の折、佐川盆地から斗賀野トンネルを抜けるとそこは須崎市。

最初に目に飛び込んでくるがが、この異様な光景じゃった。

けんど、これを見ると「帰って来た」と言う思いになった・・・・・。

特に夜ともなれば、灯された明かりに浮かぶ工場が、更に異様さを漂わせちょったのを思い出すがです。

現在でも、同じ光景が広がっちょりますが、その当時は特に異様に感じたもんじゃった。

懐かしい高知の産業遺産です。

ただ、この光景はJR土讃線に乗らんと見えん。

それも、ほんの数十秒の光景ながですき・・・・・。


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2 Comments

雪 さんへ">

雪 さんへ  

Re: タイトルなし

雪 さんへ">

コメントありがとうございます。

やはり、「此処は何?」って思う方が多いようですね。

佐川の方からトンネルを抜けた途端、この光景眼に飛び込んで来て、「そこは故郷・須崎」の玄関口です。

オンちゃんにとっては、故郷に通ずる懐かしい風景の一つです。

2015/01/19 (Mon) 09:00 | 雪 さんへさん">REPLY |   

雪  

初めまして。最近この記事の工場を見て感激しまして、検索していたらこちらのブログが引っ掛かりましたのでコメントさせていただきます。

私は香南市に住んでいるのですが、最近仕事で須崎に参った際、トンネルとトンネルの間から見えたこの工場に見惚れてしまいました。
長いトンネルが開けたら突然現れるからでしょうか、大きな衝撃、印象を受けました。
でもあっという間にまたトンネルで名残惜しさや興奮、疑問と余計に掻き立てられてとても記憶に残りました。
あの刹那さも魅力の一つなのでしょうか。
どんな工場なんだろう、と思って検索していたので事細かに記載されている記事がとても有り難かったですし、あの工場についての衝撃を共感できた気がして嬉しかったです。

突然の長文失礼致しました。

2015/01/17 (Sat) 00:55 | EDIT | REPLY |   

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